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ラッセンは、海以外を題材にした別のものは描かないのですか?

ラッセンのように心の赴くまま目の前の海を描き続けてきた画家が、それ以外の題材をとることはあるのでしょうか。

考えてみましょう。

■幼いころから目にしてきた海がすべて。

クリスチャン・ラッセンはアメリカ合衆国の海沿いにある町メンドシノで生まれ、ハワイに移住しても海を自分の庭のようにして育ってきたという生い立ちがあります。

幼少期の環境がのちの作品のベースとなることはよくあることですが、ラッセンの場合もそれは例外ではありません。

ただし彼は海に特別な思い入れがあるにしても、他の世界を排除するような海に固執した作家ではありません。

■余興の世界であれば裸婦も風景画も。

ラッセンが生み出す作品の大半は海を題材にしていますが、ときには余興のようにして裸婦スケッチを描いたり、海以外の風景を描いたりもします。

作品として世に出ることはありませんが希少性としては非常に高いものです。

長崎でラッセンの画業40周年を記念した原画展が開催されますが、いまのところ海以外の作品が出展されるといったニュースは入っていません。

ファンとしてはとても残念なことですが。

■ラッセンに限らず、名作を生み出す画家には自分の持ちネタというのがあります。

多くはそこで才能を発揮し評価されつづけます。

作家の死後、アトリエからそれまで目にしたことのないジャンルの下書きの絵が発見されるということは良くあります。

しかし生前はそうした作品は画商に評価してもらえず、批評家の厳しい言葉にさらされてお蔵入りします。

いまのところラッセン=海でしかないようです。