ラッセンの絵を初めて観て感動しました。

ラッセンは迫力ある表現で多くの人を惹きつけてきました。

それは技法が関係しているのでしょうか。

考えてみましょう。

まずは、こちらをご覧ください。

※お役立ち記事紹介…クリスチャン・ラッセンはいつから人気?調べてみた – ネタりか

■ラッセンの技法について、詳細は不明のまま。

クリスチャン・ラッセンは手厳しい評価で有名は批評家のあいだからも、素晴らしいというコメントを引き出させてしまうほどの迫力があります。

いまのところ、ラッセンが用いる技法について詳しくはわかっておらず、どこの関連サイトをみても記述されていません。

昔からあるエアブラシを使った技法には触れていますが、それは空の一部だと記述されている程度です。

■海1つ、バラ一輪に生涯を捧げられる理由。

作家の志向性を表現するとき、作風などという単語が使われますが、ラッセンの生み出す迫力も独特の作風だとすれば、それは技法の問題ではなく、アーティストが持っている海への強い探求心と憧れによるもの。

つまり、ラッセンと海との尽きない対話があのような迫力につながっているのだと考えられます。

たかがバラの花一輪なのに、それを生涯描きつづけた日本の有名な画家もいます。

■バラ一輪、なぜそれを貫き、尽きないファンがいるのかというと、その絵に作家本人の浮き出てくるような魂を感じ取ることができるからです。

絵画は究極のところ技法で評価が決まるものではありません。

魂を塗り込めていく戦い、鑑賞者へメッセージを伝えていく戦い、その挑戦の連続です。

ラッセンもそうであるに違いありません。

ラッセンは、海以外を題材にした別のものは描かないのですか?

ラッセンのように心の赴くまま目の前の海を描き続けてきた画家が、それ以外の題材をとることはあるのでしょうか。

考えてみましょう。

■幼いころから目にしてきた海がすべて。

クリスチャン・ラッセンはアメリカ合衆国の海沿いにある町メンドシノで生まれ、ハワイに移住しても海を自分の庭のようにして育ってきたという生い立ちがあります。

幼少期の環境がのちの作品のベースとなることはよくあることですが、ラッセンの場合もそれは例外ではありません。

ただし彼は海に特別な思い入れがあるにしても、他の世界を排除するような海に固執した作家ではありません。

■余興の世界であれば裸婦も風景画も。

ラッセンが生み出す作品の大半は海を題材にしていますが、ときには余興のようにして裸婦スケッチを描いたり、海以外の風景を描いたりもします。

作品として世に出ることはありませんが希少性としては非常に高いものです。

長崎でラッセンの画業40周年を記念した原画展が開催されますが、いまのところ海以外の作品が出展されるといったニュースは入っていません。

ファンとしてはとても残念なことですが。

■ラッセンに限らず、名作を生み出す画家には自分の持ちネタというのがあります。

多くはそこで才能を発揮し評価されつづけます。

作家の死後、アトリエからそれまで目にしたことのないジャンルの下書きの絵が発見されるということは良くあります。

しかし生前はそうした作品は画商に評価してもらえず、批評家の厳しい言葉にさらされてお蔵入りします。

いまのところラッセン=海でしかないようです。